弘前大学大学院医学研究科皮膚科学講座
2023年10月に弘前大学大学院医学研究科皮膚科学講座の教授に就任いたしました。当教室は70年以上の伝統を誇り、これまで初代・杉山萬喜蔵教授、第二代・帷子康雄教授、第三代・橋本功教授、第四代・花田勝美教授、第五代・澤村大輔教授と受け継がれ、私で六代教授となります。今後も、青森県および秋田県北の地域医療を充実させ、最高の医療を提供できるよう誠心誠意努めてまいります。また、当教室では遺伝性皮膚疾患、自己免疫性水疱症、皮膚悪性腫瘍などの研究にも注力しております。これらの研究を通して、皮膚科学や医学の発展に貢献できるような発見を世界に向けて発信してきたいと考えています。さらに、医学生・研修医・専攻医の教育を充実させて、今後の地域医療を支える優秀な皮膚科専門医を多数育成していきたいと思っています。地域の皆様のご支援、関係者の皆様のご協力・ご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。
皮膚にできる病気は非常に多岐にわたりますが、当教室では近隣のクリニックや中核病院と連携を取りながら、すべての皮膚疾患に対する診療を行っています。特に皮膚悪性腫瘍(いわゆる皮膚癌)については、青森県全域および秋田県北の多くの皮膚癌の患者さんが当科で手術、薬物療法、放射線治療などの治療を行っております。また、遺伝病外来、水疱症外来、膠原病外来、血管腫に対するレーザー外来などの専門外来があり、高度な医療を実践しています。そのほかにも、アトピー性皮膚炎や乾癬などの疾患に対する生物学的製剤や分子標的薬を用いた最新の治療や、水虫や帯状疱疹などの皮膚感染症まで、あらゆる皮膚疾患の診療が可能です。皮膚を通して皆様の健康を守り、生活の質を向上させられるよう、最高の医療を提供してまいりたいと思っています。
皮膚は単に身体を包んでいる膜や袋ではなく、生命維持に必須な数多くの機能を有している重要な臓器です。皮膚科医は皮膚を診るプロフェッショナルであり、熟練した皮膚科医は臨床像(見た目)だけで、多くの皮膚疾患を見分けることができるようになります。加えて、ダーモスコピー、病理組織、電子顕微鏡、分子生物学など多くのツールを用いて、皮膚病変の背後に潜む病態を解明していきます。つまり皮膚科学とは誰にでも見える皮膚病変を通して、誰にも見えない病態を解明していく学問なのです。教室員には、まず皮膚科学診療の基礎を徹底的に学び、皮膚科専門医を取得したのちには、自分の得意分野(サブスペシャリティ)を作り、思う存分追及してもらいたいと思っています。また、研究において、皮膚科学は医学研究全体を牽引していく立場にあります。皮膚疾患は病変が目に見えるため、低侵襲で検体を採取したり、治療効果を評価することができるからです。皮膚科診療を行っていると、毎日いろいろな疑問が生じます。診療で生じた疑問を研究を通じて自分の手で明らかにし、それを診療にフィードバックできたとき、臨床医として、また医学研究者としてこの上ない喜びを感じることができます。皮膚科学の診療は、毎日が新しい発見の連続で、ワクワクするようなサイエンスに満ち溢れています。是非、一緒に皮膚科の臨床や研究を行って、弘前から新しい皮膚科学の知見を世界に発信していきましょう。
皮膚科学遺伝性皮膚疾患自己免疫性水疱症
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
誰にでも見える皮膚を通して、誰も見たことのない世界をのぞいてみませんか?楽しく皮膚科学を学びましょう。
皮膚科学膠原病水疱症乾癬
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医有機溶剤作業主任者特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者
皮膚科学皮膚腫瘍
専門外来で皮膚腫瘍を担当しています。できるだけわかりやすく、丁寧に説明することを心がけております。
皮膚科学、レーザー、⾎管腫・⾎管奇形
⽇本⽪膚科学会認定⽪膚科専⾨医
⽪膚科学、乾癬・アトピー性⽪膚炎
日本専門医機構認定皮膚科専門医、日本医師会認定産業医
⽪膚科学、⽪膚悪性腫瘍
⽪膚科学
日本専門医機構認定皮膚科専門医
⽪膚科学、臨床検査、漢⽅
日本専門医機構認定皮膚科専門医⽇本臨床検査医学会認定臨床検査専⾨医・検査管理医日本東洋医学会認定 漢方専門医・指導医日本医師会認定産業医ICD 制度協議会認定ICD(インフェクションコントロールドクター)有機溶剤、特定化学物質・四アルキル鉛等作業主任者、化学物質管理者
神経解剖・細胞組織学講座で電顕しております
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